BifiX(GCL2505株)
BifiXはグリコ乳業によって健康なヒトから発見されたビフィズス菌です。
他のビフィズス菌よりも増殖するスピードが早いという特徴があります。
「生きたまま腸に届く」というプロバイオティクスはたくさん存在しますが、「生きたまま腸に届き、増える」という売り文句の菌はあまり多くありません。
摂取した菌の10倍以上の菌が糞便に見つかることもあるそうです。
Bifixなら食べたあと数日間は効果が持続するので数日おきに摂取すれば効果が期待できそうです。
大腸で増殖するとはいえ、一度食べれば腸内に住み着いてくれるわけではありません。
継続して摂取することが重要です。
整腸作用があるという科学的根拠から「機能性表示食品」の関与成分にもなっています。
BifiX(GCL2505株)の効果
整腸作用
Bifixは一般的なビフィズス菌よりも酢酸・プロピオン酸・酪酸といった短鎖脂肪酸を作りだす能力が高く、整腸作用が期待できます。
- 短鎖脂肪酸は腸内pHを酸性に傾け、悪玉菌を抑制する効果があります。
- 短鎖脂肪酸は大腸の栄養となって大腸を活性化し、ミネラルの吸収を促したり、蠕動運動を活発化させ、腸内環境を改善します。
イヌリンと同時に摂取して腸内のビフィズス菌を増加
腸管増殖性を有するビフィズス菌BifiXと、食物繊維のイヌリンを同時に摂取することで、腸内ビフィズス菌数を増加させる効果が高まることが臨床試験で明らかになりました。
また、ビフィズス菌BifiXの腸内増殖性には個人差がありますが、ビフィズス菌BifiXが増殖しにくいヒトでも、ビフィズス菌BifiXをイヌリンと同時に摂取することにより、腸内ビフィズス菌の増加が確認されました。
以上のことから、ビフィズス菌BifiXとイヌリンを同時に摂取することは、より多くのヒトの腸内環境改善に寄与できる可能性があることがわかりました。
BifiXのようなプロバイオティクス(生きた菌)とイヌリンのようなプレバイオティクス(オリゴ糖や食物繊維などの腸内環境を改善する成分)を同時に摂取することをシンバイオティクスと呼びます。
メタボリックシンドロームの悪化を抑制
脂肪を多く含む餌を与えて肥満にさせたマウスに、おなかで増えるビフィズス菌Bifix(GCL2505株)と、おなかで増えないビフィズス菌のロンガム株のいずれかを7週間、毎日与えました。
その結果、Bifix を与えたマウスは内臓脂肪の蓄積が抑制され、糖代謝が改善されました。
ビフィズス菌ロンガム株を与えたマウスは、このような効果は得られませんでした。
また、Bifixの投与により腸や血液中の酢酸濃度が上昇しました。
腸内に生きて届き、増殖するBifixは腸内フローラを変化させて、酢酸などの短鎖脂肪酸を増やすことにより、メタボリックシンドローム改善を期待することができることが示されました。
菌概要
菌の名前 | Bifix(GCL2505株) |
菌の由来 | |
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利用時の菌の状態 |
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菌の強さ | |
期待される主な効果 | この菌を使用するメーカー |
菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。
※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。