寿命伸長作用
私達が善玉菌を摂取する目的は様々ですが、究極の目的は不老長寿といってよいかと思います。
プロバイオティクスの概念を着想したロシアのノーベル賞受賞者の微生物学者イリヤ・メチニコフ博士(1845-1916)は老化の原因は大腸内の細菌が作り 出した腐敗物質が元凶であると考え、ヨーグルトを食べて乳酸菌を摂取し、腐敗物質を産生する細菌を駆逐することによって不老長寿を目指しました。これはなんと今から1世紀も昔のことです。
現在ではさらに研究が進み、老化についてたくさんのことがわかってきました。
善玉菌にもアンチエイジング効果を期待できるものが登場してきました。
マウスの寿命を伸長させる研究成果もあります。
善玉菌でアンチエイジング
老化の原因になる有害物質を減少させる
悪玉菌は二次胆汁酸、ニトロソアミン、インドールなどといった有害物質を産生し、老化を促進します。
善玉菌を摂取し、ビフィズス菌を増やして悪玉菌を減少させれば、こういった有害物質の産生量も減少させることができます。
プロバイオティクス、バイオジェニックスとして用いられる多くの菌に腸内環境を改善する作用があります。
また、腸管には粘膜免疫の60%が集中しており、腸内環境を健全に保つことは免疫力の維持にもつながります。
免疫力強化による寿命伸長
善玉菌にはインターフェロンα、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、プラズマサイトイド樹状細胞などの免疫活性を高める菌が見つかっています。
免疫力を高めることによって、感染症にかかるリスクの減少、抗腫瘍作用などが期待できます。
アンチエイジングに寄与する物質を産生
ポリアミンという寿命伸長作用がある物質を産生する菌があります。
ポリアミンを直接摂取しても、そのほとんどは大腸まで届く前に吸収されていまいます。
大腸に到達した菌によって大腸内でポリアミンが産生できれば直接摂取するよりもさらなる効果が期待できます。