ラクトバチルス・ガセリ菌
ガセリ菌のもっとも基本的な効果は「整腸作用」ですが、ガセリ菌は整腸作用以外にも様々な機能性をもつ「株」が開発されています。
ガセリ菌SP株
雪印メグミルクのガセリ菌SP株はヒト由来の菌です。
当サイトで紹介している菌ではもっともヒトの腸内への定着性が高い菌で、摂取後90日後にも検出されることもあるというデータがあります。
ガセリ菌SP株には内臓脂肪を低減させるという科学的な根拠があり、ガセリ菌SP株を含む機能性表示食品のヨーグルトも登場しました。
さらに2018年にはガセリ菌SP株は内臓脂肪を低減させる効果で特定保健用食品の関与成分にもなりました。
ガセリ菌SPの内臓脂肪低減作用は消費者庁のお墨付きを得たことになります。
※ビフィズス菌SP株は同じSP株という株名ですが、ガセリ菌SP株ととは別の菌です。
乳酸菌LG21株
LG21株もガセリ菌に属する乳酸菌です。
『胃』で働く乳酸菌であるLG21株には次のような効果が確認されました。
ピロリ菌に対する効果
LG21乳酸菌は、
- 胃酸に対して耐性が強い
- 低pH条件下で生育する
- 胃の細胞への定着性が高い
- ピロリ菌の増殖を阻害する
このような条件を兼ね備えた、選ばれし乳酸菌です。
LG21乳酸菌を摂取し続けると、ピロリ菌の菌数を10分の1に抑制するというデータもあります。
機能性ディスペシア症状の軽減効果
乳酸菌LG21株は機能性ディスペプシア(FD)の症状を軽減する効果が確認されました。
※機能性ディスペプシア(FD)とは胃の痛みや胃のもたれなど、胃のつらい症状が慢性的に続いているのにも関わらず、内視鏡検査などをしても、胃炎・胃潰瘍など症状の原因が見つからないのが特徴の病気です。
プレミアガセリ菌CP2305株
カルピス社の開発する乳酸菌は殺菌済みでも効果を発揮するもの(バイオジェニックス)が多く、ガセリ菌CP2305株もその一つです。
ヒト由来の乳酸菌です。
プレミアガセリ菌は腸を刺激し、その情報がさらに脳へと伝わります。
ガセリ菌CP2305株には、
- 便秘・下痢の改善
- ストレス軽減
- 睡眠の質を改善
といった効果が期待できます。
ガセリ菌CP2305株は腸内環境を改善するという効果から、機能性表示食品の関与成分になりました。
乳酸菌PA-3株
ガセリ菌PA-3株は2015年に登場したプロバイオティクスです。
増殖する際に、プリン体を菌体に取り込み分解してしまうという特徴を持っています。
食べ物由来のプリン体を減少させることが期待できます。
TMC0356株
ヒト由来のガセリ菌TMC0356は生きたまま腸に届くことができる菌です。
アレルギー症状を改善したり、免疫力をあげるといった効果が期待されます。
ガセリ菌の効果的な摂取方法
プロバイオティクスやバイオジェニックス(菌体や菌の産生物質による良い効果)の効果は良くも悪くもマイルドなことが特徴です。
免疫力効果アップ・ピロリ菌対策などの効果を得るには数週間に渡って、継続的に善玉菌を摂取する必要があります。
摂取することをやめれば、以前の状態に戻ってしまうこともあります。
ガセリ菌を生菌で摂取する場合、生きたまま腸に届く菌の割合をあげるためには『胃酸の薄まった食後』に摂取するのがより効果的でしょう。
ガセリ菌の副作用
プロバイオティクス・バイオジェニックスには基本的に副作用はありません。
ただし、人の腸内フローラに影響を及ぼすものですので、体質に合わない場合もあるかもしれません。
このページではこれまでに当サイトでレビューしたガセリ菌入りのヨーグルト・サプリメントなどをガセリ菌の種類ごとにまとめました。