乳酸菌LG21株

日本ではピロリ菌保菌者が5000万人50歳以上では70〜80%になると推計されています。

2014年、世界保健機関(WHO)の専門組織「国際がん研究機関」は「胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因である」と報告しています。

ピロリ菌は胃粘膜に定着し、菌体から伸びた針状の構造物を胃粘膜上皮細胞に突き刺し、病原因子CagAを注入します。

ピロリ菌を保菌者は程度の差はありますが、組織学的に胃炎を患っているとのことです。

キャッチコピーは『胃で働く乳酸菌』に変更

LG21乳酸菌のキャッチコピーはピロリ菌に対する効果のみが公表されている時点では『リスクと戦う乳酸菌』でした。

その後、研究が進み、機能性ディスペプシア(FD)の症状軽減作用が公表されたあとにはキャッチコピーは『胃で働く乳酸菌』に変わったようです。

LG21乳酸菌は『胃で働き、リスクとも戦う乳酸菌』へとレベルアップしたわけですね。

LG21乳酸菌の効果

ピロリ菌対策のために選ばれた乳酸菌LG21

ピロリ菌対策のため、1999年に約2,500種の乳酸菌の中から、胃の上皮細胞への接着機能、対酸性、などを基準に選定した結果、最も条件に合うものとしてLG21菌(OLL2716乳酸菌)が選ばれました。

LG21は胃酸に負けずに、胃でピロリ菌を攻撃し、抑制することができるプロバイオティクス乳酸菌です。

LG21の特徴・ピロリ菌抑制のメカニズム

LG21乳酸菌は、

  • 胃酸に対して耐性が強い
  • 低pH条件下で生育する
  • 胃の細胞への定着性が高い
  • ピロリ菌の増殖を阻害する

このような条件を兼ね備えた、選ばれし乳酸菌です。

LG21乳酸菌を摂取し続けると、ピロリ菌の菌数を10分の1に抑制するというデータもあります。

耐性菌除菌効果アップ

クラリスロマイシン耐性ピロリ菌などの耐性菌にを除菌治療する際にLG21株を併用することによってピロリ菌除菌成功率が約10%上昇しました。

機能性ディスペプシア症状の軽減効果

乳酸菌LG21株は機能性ディスペプシア(FD)の症状を軽減する効果が確認されました。

乳酸菌LG21株入りのヨーグルトを摂取したグループと乳酸菌LG21の入っていないヨーグルトを摂取したグループとでは、摂取12週間後の機能性ディスペプシア(FD)の主要症状の除去率が次のようになりました。

  • 乳酸菌LG21株入りのヨーグルトを食べたグループ→35.7%
  • 乳酸菌LG21株の入っていないヨーグルトを食べたグループ→17.3%

統計的に有意な差が認められました。

※機能性ディスペプシア(FD)とは胃の痛みや胃のもたれなど、胃のつらい症状が慢性的に続いているのにも関わらず、内視鏡検査などをしても、胃炎・胃潰瘍など症状の原因が見つからないのが特徴の病気です。

継続することが大切

プロバイオティクスの菌について全般的にいえることですが、この菌も一度取ればずっとその人に定着してくれるというわけではありません。

その効果を期待するには数週間にわたって毎日継続して摂取し続ける必要があります。

菌概要

菌の名前
乳酸菌LG21株(OLL2716菌)
菌の由来-
利用時の菌の状態
  • 生菌
菌の強さ
期待される主な効果 この菌を使用するメーカー

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菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。

※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。