善玉菌によるダイエット効果
基本的にはヨーグルトなどのプロバイオティクスを食べれば魔法のように体重が減るわけではありません。
なにしろヨーグルトは栄養満点の食物ですからね。
ヨーグルトや乳酸菌サプリメントなどででダイエットといったキャッチフレーズをよく見かけますが、そのメカニズムは、
- 善玉菌を食べると腸内環境が改善し、お通じがよくなったりして基礎代謝がよくなる→基礎代謝がよくなった結果、カロリーを消費するようになり体重が減少
- 善玉菌を食べると腸内環境が改善し、その結果脂肪の蓄積抑制や消費に関わるといわれる「短鎖脂肪酸」を産生する菌が増え、脂肪に働きかけ、体重・体脂肪が減少
このような流れで体重減少を期待しようとするもののようです。腸内環境を整え、基礎代謝をあげて健康的なカラダになってダイエット。まさにダイエットの王道と言えるのはないでしょうか。
善玉菌のさらなるダイエット効果
基礎代謝をあげてダイエットしようという王道的なアプローチも重要ですが、善玉菌の中には脂肪肝を改善したり、脂肪分解を促進、脂肪や糖分の過剰な吸収を抑制する、といった効果を期待できる菌も存在します。
腸内フローラのバランスが肥満に影響
大腸ではバクテロイデスという菌がもっとも優勢ですが、クロストリジウム、ラクトバチルスなどが属するファーミキューテス門の菌が優勢になると食事からのエネルギー吸収率があがり、太りやすくなるというデータがあるようです。
善玉菌やプレバイオティクスを摂取して腸内フローラにおけるビフィズス菌の割合を増やし、ファーミキューテス門の菌を相対的に減らすことができれば太りにくい体質になることができるかもしれません。
腸内フローラにおけるビフィズス菌を増やす方法、または減らしにくくする方法は、
- 整腸作用のある善玉菌を摂取すること
- 食物繊維を摂取すること
- オリゴ糖を摂取すること
- 適度な運動をすること
- 過度なストレスを避けること
このようなことが一般的にあげられます。
一方、クロストリジウムなどの悪玉菌を減らす方法は、当然なのですが、「善玉菌を増やすこと」です。
- ビフィズス菌の勢力を優勢にする(ビフィズス菌は酢酸や乳酸を作り出し腸内を悪玉菌の住みづらい環境にする)
- ロイテリ菌など抗菌物質を作り出す乳酸菌を摂取すること
要するに、
善玉菌(痩せ菌)を増やして悪玉菌を減少させ、腸内環境を改善すれば、太りにくい体質になれるかもしれない
ということです。
この効果は整腸作用のおまけについてくる効果といってもよいと思います。
整腸作用は
のもっとも基本的な作用です。
近年ではプロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取することにより相乗効果を得ることのできるシンバイオティクスな製品も増えてきました。
体質にあった善玉菌、食物繊維、オリゴ糖をヨーグルトやサプリメントで継続的に摂取し、腸内環境を整えましょう。