EC-12とは
EC−12はヒトの腸管から発見された球状の小さなフェカリス菌(乳酸菌)の一つです。
加熱殺菌したEC-12には1gあたり5兆個という非常に多くの菌が含まれています。
生菌を含む商品はないようです。菌体自体に良い効果が期待できるバイオジェニックスです。
※バイオジェニックスとは菌体や菌の作り出した物質による良い効果が期待できる食品のことを指します。
EC-12の効果
ヒト、豚、マウス、ラット、トリなどで効果が確認されています。
腸内環境改善
人を対象にした実験では、EC-12の摂取により、腸内環境の改善と腐敗生産物の減少が観察され、便通や便の質に関しても良好な傾向が示されました。
EC-12の摂取による整腸・便通改善効果は小腸の腸管免疫機構を介して、大腸に作用することによりもたらされることが示唆されています。
免疫力強化
EC-12は、自然免疫および獲得免疫の両方を活性化することが動物実験で確認されています。
インフルエンザの治癒促進効果
マウスを使った実験ではウイルス感染によるダメージ(体重減少)が低減されました。
感染初期のウイルス量がEC-12の用量依存的に低下し、感染後期のウイルス中和抗体価が用量依存的に上昇しました。
EC-12によって、自然免疫および獲得免疫の両方が活性化されたことが、インフルエンザの治癒を促進したと考えられます。
アレルギー抑制作用
卵白アルブミンによる喘息誘発モデルマウスにEC-12を経口投与したところ、好酸球数と抗原特異的IgE抗体価が用量依存的に減少し、Ⅰ型アレルギー反応を軽減させる可能性が強く示唆されました。
アトピー性皮膚改善
EC-12株はTh1細胞/Th2細胞のバランスを改善させ、アトピー性皮膚炎の改善が期待できます。
アトピー性皮膚炎の患者に現在の治療等は継続したままEC-12を連続飲用する臨床試験を行いました。
1回目試験は60日間連続飲用、2回目試験では180日間の長期連続飲用試験を行いました。
臨床試験において、180日間EC-12の摂取を継続した症例の中にはハウスダスト抗原特異的IgE値レベルが低下する症例も認められ、
患者本人の満足度および医師のSCORAD等による臨床評価を併せた総合評価で、EC-12はアトピー性皮膚炎の補助療法としての効果が期待できる結果が得られました。
花粉症改善効果
花粉症の患者にEC-12を摂取してもらったところ、発症要因となるスギ花粉抗原特異的IgE抗体産生が抑制される傾向を示し、花粉症に対するQOL(Quality of Life)改善効果が示唆されました。
火傷の治癒促進効果
EC-12は塗布および経口投与により火傷の治癒を促進することが確認されました。
床ずれの治癒促進
マウスを使った実験では、①床ずれ面積の縮小促進、②床ずれ直後の炎症性サイトカイン、増殖因子の亢進、③床ずれができたあと、中期の炎症性サイトカイン、増殖員の低下
以上が確認されました。EC-12株の投与により床ずれの治癒促進が示唆されました。
内臓脂肪・メタボリックシンドロームに対する効果
40歳以上のBMI値25位上のの男性に、EC-12を1日あたり一兆個、またはプラセボを12週間摂取してもらったところ、
EC-12の摂取により、内臓脂肪の低減が認められ、メタボリックシンドロームのリスク軽減が期待されます。
菌概要
菌の名前 | フェカリス菌EC-12株 |
菌の由来 | |
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利用時の菌の状態 |
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菌の強さ | |
期待される主な効果 | この菌を使用するメーカー |
菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。
※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。