ロイテリ菌プロデンティス

ロイテリ菌プロデンティス

ロイテリ菌はヒトに常在する菌の一種で、ロイテリンという抗菌物質を生産するのが特徴です。

ロイテリンはグラム陽性菌、グラム陰性菌、酵母、カビ、原生動物、ウイルスなどの生育を抑制する働きがあります。

ロイテリ菌プロデンティスはロイテリ菌DSM 17938(ロイテリ菌プロテクティス)とロイテリ菌PTA 5289株を組み合わせたものです。

DSM 17938株(ロイテリ菌プロテクティス)はペルーの健康な母親の母乳から見つかった菌です。

プロテクティスとプロデンティス、カタカナで書くといまいちわかりにくいですが、Protectis、ProDentisというふうにアルファベットで書くとスペルから効果がなんとなく予測できますね。

バイオガイア社のロイテリ菌の安全性

バイオガイア社のロイテリ菌は乳児、子供、成人、未熟児やHIV感染者など免疫抑制下にある場合においても安全に使うことができることが確認されています。

バイオガイア社のロイテリ菌は1996年以来、35億食以上の消費がなされ、安全性は高く評価されています。

ロイテリ菌プロデンティスには副作用の報告はないということです。

ロイテリ菌プロデンティスの効果

ロイテリ菌プロデンティスはロイテリ菌プロテクティス(ロイテリ菌DSM 17938)PTA 5289株の2つの菌を組み合わせたものです。

その効果はロイテリ菌プロテクティスの効果にPTA 5289株のもつ歯周病の原因になる菌を抑制する効果など、口のなかでのさらなる効果を加えたものになると考えれば良さそうです。

整腸作用

ロイテリ菌は腸の中でコロニーを形成し、腸の働きを助けることが分かっています。 ロイテリ菌を慢性便秘の幼児に与えると腸の運動が増加するという臨床治験データがあるように、 ロイテリ菌によって便秘の予防が期待できます。

  • L. r. プロテクティスによる入院中乳児の急性下痢の緩和
  • 急性下痢で入院した乳児に対するL.r.プロテクティスによる症状緩和

免疫力強化

健康な大人を対象とした研究で、被験者に28日間毎日L.ロイテリ菌を 摂取してもらい、小腸のCD4陽性Tリンパ球が増加したことが確認されました。

胃腸機能正常化

L.r.プロテクティス菌株による未熟児の胃腸機能正常化が期待できます。

ピロリ菌抑制

ヘリコバクター・ピロリ菌除去治療に伴う抗生物質の副作用を抑制します。またヘリコバクター・ピロリ菌感染値を減少させることが期待できます。

L.ロイテリ菌と胃酸を抑える薬を併用して摂取した場合と胃酸を抑える薬を摂取した場合の比較研究も行なわれています。これは消化不良のあるピロリ菌感染者の大人を対象とした研究で、投薬治療中の30日間と治療後の4週間の効果を評価しました。その結果、L.ロイテリ菌を併用して摂取した被験者の60%(15人中9人)がピロリ菌を完全に根絶することができました。

乳児仙痛の緩和

乳児疝痛の乳児の号泣時間を減少させる効果があります。

感染症対策

腸内バリア機能が強化され、感染症にかかりにくなることが期待できます。

  • ロタウイルス感染をはじめとする腸内病原菌が原因で起こる水様性下痢の期間を減少させる。
  • 未熟児における細菌・真菌感染リスクを減少させる
  • 地域型感染症による病欠を減少(成人、子供ともに)させる

アトピー性皮膚炎の改善

免疫系で働くサイトカインの産出を良い方向に調整し、アトピー性皮膚炎を改善することが期待されます。

虫歯の原因菌ミュータンス菌減少

唾液中の虫歯の原因菌のミュータンスの菌数が多い健康な20名の成人女性を対象に無作為化二重盲検プラセボ比較試験を行いました。

被験者は10日間の試験期間中1日1錠のL. reuteri Prodentis(ATCC 55730+ATCC PTA 5289、それぞれ1 x 108 CFU)含有ロゼンジ(n=10)とプラセボ・ロゼンジ(n=10)を摂取してもらいました。

両治療とも医療機器を通してロゼンジを15分かけて投与されました。

唾液サンプルは治療前と10日後に即座に採取されミュータンス菌ラクトバチルス属の菌数の測定を行いました。

試験期間中両群ともラクトバチルス属の菌数に変化はありませんでした。

ロイテリ菌プロデンティスの摂取群においてミュータンス菌の菌数が有意に減少しましたが、プラセボ群においてはそれほどではありませんでした。

菌量の減少は初期菌数に対してもプラセボ群に対しても顕著でした。

結論:ロイテリ菌プロデンティス含有プロバイオティック・ロゼンジはミュータンス菌数を有意に減少させる。

ロイテリ菌 ATCC 55730はロイテリ菌DSM 17938の親株にあたります。)

歯周病菌、歯肉炎、歯垢の抑制

ロイテリ菌プロデンティスは代表的な5種類の歯周病菌増殖を抑制します。

お口の環境が改善され、口臭予防も期待できます。

  ロイテリ菌プロデンティス ロイテリ菌プロテクティス
菌種

ロイテリ菌DSM 17938株

ロイテリ菌PTA 5289株

ロイテリ菌DSM 17938
効果
  • 整腸作用
  • 胃腸機能正常化
  • ピロリ菌抑制
  • 乳児疝痛による乳児の号泣時間を減少
  • 腸管バリア機能を強化して、感染症予防
  • 免疫調整
  • 虫歯の原因菌ミュータンス減少
  • 歯周病菌、歯肉炎、歯垢の抑制
    ロイテリ菌PTA 5289株によって口内での効果が強化されている
  • 整腸作用
  • 胃腸機能正常化
  • ピロリ菌抑制
  • 乳児疝痛による乳児の号泣時間を減少
  • 腸管バリア機能を強化して、感染症予防
  • 免疫調整
  • 虫歯の原因菌ミュータンス減少
  • 歯周病菌の抑制

菌概要

菌の名前
ロイテリ菌プロデンティス
菌の由来
利用時の菌の状態
  • 生菌
菌の強さ
期待される主な効果 この菌を使用するメーカー

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菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。

※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。