ブルガリア菌2038株
この菌は明治ブルガリアヨーグルトに含まれる2つの乳酸菌のうちの一つの菌です。
明治ブルガリアヨーグルトに含まれる菌はLB81乳酸菌はLactobacillusの「LB」とブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の末尾の「8」、「1」を組み合わせ命名されています。
この菌は定期的にブルガリアヨーグルトのブルガリア本国から取り寄せられているという正統派菌です。
ヨーグルトの定義は世界の国や機関によって異なっていますが、サーモフィラス菌とブルガリア菌を種菌にして発酵させるヨーグルトがもっとも標準的なヨーグルトといえるかもしれません。
ブルガリア菌2038株、サーモフィラス菌1131株を併せたLB81乳酸菌の研究成果が明治乳業から発表されています。
この菌を使用した多くの商品がありますが、トクホ(特定保健用食品)を取得しているものもたくさんあります。
LB81株の効果の効果
便の質を改善
38~59歳の男性8人にに毎日500gづつ2週間にわたってLB81乳酸で発酵させたヨーグルトを食べてもらったところ、便の質、便の回数などが改善されました。
また、食べている間はビフィズス菌の割合が増え、悪玉菌であるクロストリジウムの割合が減少しました。
悪玉菌によって産生される有害物質の量も有意に減少しました。
便秘の改善
便秘気味のヒトにLB81乳酸菌を含むヨーグルトを100g、または250gを6週間食べてもらったところ、排便の回数の増加や便の質が改善が確認されました。
100g食べたグループも、250g食べたグループとではほとんど差がなかったということなので1日100g以上のLB81株を含むヨーグルトを食べれば効果が得られると考えられます。
皮膚機能の改善
慢性的便秘の20~39歳の女性にLB81株を含むヨーグルトを1日2回120mlずつ、4週間にわたって摂取してもらったところ、皮膚の弾力性、感想、鱗屑の程度が改善されました。
便秘の改善が肌の機能改善につながったと考えられます。
腸管バリアシステムの強化
LB81乳酸菌は、ムチンなどいくつかの成分で構成されているこの腸管バリアの中でも、特に重要と考えられる「抗菌ペプチド」という成分を増やすことで、腸管バリアの機能を高めることが研究からわかってきました。
※腸管バリアとは400平方メートルにもなる腸管粘膜を病原菌や消化液などから守るシステムで、腸管バリアシステムがダメージを受けると感染症などにかかるリスクが高まります。
免疫細胞に働きかける作用
LB81乳酸菌は、腸内の免疫細胞にも働きかけていることが確認されました。
菌概要
菌の名前 | ブルガリア菌2038株 |
菌の由来 | - |
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利用時の菌の状態 |
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菌の強さ | - |
期待される主な効果 | この菌を使用するメーカー |
菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。
※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。