『森永製菓 たべるシールド乳酸菌タブレット』はシールド乳酸菌M-1を含んだタブレットです。
2016年9月に発売された「たべるマスク」の商品名が、2017年10月に「 たべる シールド乳酸菌タブレット」に変わったものですね。
製品の内容的には、シールド乳酸菌の菌数、成分、タブレットの形状などには変更はないようです。
商品名の他にキャッチコピーなども変わりましたね。
たべる シールド乳酸菌タブレット
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たべるマスク
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キャッチコピー |
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シールド乳酸菌の紹介文 | シールド乳酸菌はたくさんの乳酸菌の中から選び抜かれたヒト由来の乳酸菌です |
シールド乳酸菌はからだをまもるために選び抜かれた乳酸菌です |
商品名、キャッチコピーともに随分と控えめな表現になりましたね。
原材料・栄養成分的には基本的に変更はなく、「ナトリウム17mg」の表記が「食塩相当量0.044g」に変わっただけです。
タブレット一粒あたり1.4gの炭水化物の中には1.1gのブドウ糖を含んでいるので、脳みそにエネルギーを供給したいときにも重宝します。
(※炭水化物とは糖質と食物繊維が結合したもののことです。)
多いとは言えませんがタブレット1粒あたり0.24mgのビタミンCが含まれています。
本品は乳酸菌粉末を使用した清涼錠菓です。お子様でもお召し上がりいただだけます。
との記載がありますが、『忙しい社会人、受験生、小さなお子様とその母親、高齢者の方』にもオススメのタブレットです。
商品裏面には「お子様やご高齢の方はのどに詰まらせなないようご注意ください」との注意書きがあります。
食べるマスクという名前だが、もちろん普通のマスクではない
”食べるマスク”という商品名ですが、ほこり・ウイルスなどの侵入を防いでくれるわけではありません。次のような注意書きがあります。
本品は乳酸菌末を使用した清涼製菓です。
ほこりやウイルスの感染を防ぐための口・鼻を覆う衛生用具ではありません。
本製品に含まれるシードル乳酸菌は盾(シールド)のように外部からの敵を防御することをイメージして名前が付けられました。
乾燥予防にも
マスクではないので口を覆って保湿してくれるわけではありませんが、公式ウェブサイトには、
- 乾燥予防
- のどすっきり
との記載もあります。
これはおそらく次のようなことから期待される効果でしょう。(※推測です)
- タブレットを舐めることによって唾液が多く出て、喉が潤う
- 本製品に含まれる炭酸水素ナトリウム(=重曹)によって喉が潤う
重曹はとても万能な物質で、喉のケアにも利用されることがあるそうです。
森永製菓 たべる シールド乳酸菌タブレットに含まれる善玉菌
菌の名前 | 菌の状態 | 菌の強さ | 菌の由来 |
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シールド乳酸菌M-1 | 加熱殺菌済み | - | ヒト由来 |
シールド乳酸菌M-1はモラック乳酸菌という別名も持つ、殺菌済みの菌として用いられるバイオジェニックス乳酸菌(菌が死んでいても菌体自体に効果がある菌)です。
本製品にはタブレット一つあたり33.4億個のシールド乳酸菌M-1が含まれています。中途半端な菌数にしたのは3粒で100億個にするためですね。
というもの、シールド乳酸菌M-1の1日あたりの摂取目安量は100億個なのです。
森永製菓 たべる シールド乳酸菌タブレットの味
ヨーグルト風味のタブレットです。
シュワシュワします。
ヨーグルト風味ですが、原材料に牛乳は使用されていません。
代表的なアレルギー物質(27品目)がフリーのタブレットです。
たべる シールド乳酸菌タブレットの原材料:
ぶどう糖、殺菌乳酸菌粉末、酸味料、乳化剤、重曹、甘味料(アセスルファムK)、ビタミンC
日本学校保健会推薦用品に登録された
『 たべる シールド乳酸菌タブレット(旧・たべるマスク)』は学校保健に関する様々な活動を行っている「公益社団法人 日本学校保健会」から、
日頃の体調管理などで、子どもでもおいしく手軽に食べることができる「シールド乳酸菌®M-1」を配合した錠菓
として「日本学校保健会推薦用品」に登録されました。
日本学校保健会の推薦用品になったとしても、本製品は特定保健用食品や機能性表示食品ではないので、具体的な効果をパッケージなどに記載することはできません。
『 たべる シールド乳酸菌タブレット』は”普通の健康食品”ですので、『 たべる シールド乳酸菌タブレットは○○に効く!』などということはできないのです。
『 たべる シールド乳酸菌タブレット』の効果はシールド乳酸菌の研究成果から、あくまで私たち消費者が勝手に”推測”することになります。
シールド乳酸菌M-1の効果
加熱殺菌済みのバイオジェニックス乳酸菌として利用されるシールド乳酸菌M-1(ラクトバチルス・パラカゼイ・MCC1849株)は、インターロイキン12(免疫活性たんぱく質)の分泌を促進し、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化することが期待されます。
マウスでの実験では、
- 呼吸器や腸管での感染防御作用
- インフルエンザに感染したマウスにおいてウイルス量減少・症状抑制
といった効果が確認されています。
このようにシールド乳酸菌M-1は免疫力の強化作用が期待できる乳酸菌です。
(※NK細胞は全身をパトロールし、司令官の役割をしている他の免疫細胞からの攻撃指示などを受けなくとも、がん細胞やウイルスや細菌に感染した細胞を見つけ攻撃する重要な免疫細胞です。)
ちなみにシールド乳酸菌はヒト由来(人から発見された)の乳酸菌です。
風邪の自覚症状に対する効果
過去1年間に風邪の自覚症状が1回以上あった集団を対象に解析したところ、シールド乳酸菌を摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて、風邪の症状の発現日数・症状スコアが有意に低い値を示しました。
気分状態に対する影響
気分プロフィール検査の結果、シールド乳酸菌を摂取しなかったグループでは、摂取前とくらべてポジティブな気分状態の指標である、
- 友好(Friendliness)※他人に対して信頼感や思いやりのある前向きな気分
- 活気-活力(Vigor-Activity)※いきいきして活動的な気分、やる気に満ちた前向きな気分
のスコアが低下しました。(医療現場や教育・福祉などの分野で行われる心理検査POM2短縮版)
この理由として、摂取期間と同時期に行われた学力試験による精神的ストレスが対象者の心理状態に影響した可能性が考えられました。
一方、シールド乳酸菌を100億個摂取したグループでは「友好」、「活気-活力」の低下が有意に改善しました。
(※菌の効果はあくまで「研究成果」であり、本製品の効果ではありません。)
たべる シールド乳酸菌タブレットに整腸作用はあるのか?
多くのプロバイオティクス乳酸菌には整腸作用が確認されていますが、シールド乳酸菌M-1については整腸作用に関する効果は現在のところ公表されていないようです。
シールド乳酸菌タブレットに整腸作用(便秘・下痢の改善作用)があるかどうかは、口コミあるいはご自身で実際に食べてみてその効果を確かめるしかありませんね。
たべる シールド乳酸菌タブレットの効果的な摂取方法・タイミング
プロバイオティクス(生きた菌を含む製品)の場合には菌が生きたまま腸に届く割合をあげるため、『胃酸の薄まった食後』の摂取がベストなタイミングだと言われています。
しかし、本製品に含まれるシールド乳酸菌のような死菌でも効果のある乳酸菌の場合には、菌の生き死は重要ではないので摂取のタイミングを特に気にする必要はないでしょう。
『 たべる シールド乳酸菌タブレット』はいつ食べてもOKですね。
食べ方としては、じっくりと舐めるのが良いかもしれません。
毎日続けることが重要
善玉菌の効果は、良くも悪くもマイルドです。
シールド乳酸菌タブレットを3粒食べたら、すぐに免疫細胞がモリモリと活性化するわけではありません。
毎日、数週間は摂取し続けないと効果を得ることはできません。
毎日3粒を数週間続けてみましょう。
(※効果が得られないこともあるかと思います)
「 たべる シールド乳酸菌タブレット」に副作用はあるのか?
たべる シールド乳酸菌タブレットには次のような点から、副作用はないと考えられます。
- 『シールド乳酸菌タブレット』は医薬品ではなく、いわゆる「健康食品」である(その代わり、効果に対するお墨付きや保証などはない)
- 基本的に乳酸菌・ビフィズス菌(プロバイオティクス・バイオジェニックス)には副作用はない
「 たべる シールド乳酸菌タブレット」の摂取目安量は一日あたり3つとなっていますが、それ以上を食べたとしても(極端に多くの量を食べたりしなければ)おそらく問題ないと思われます。
どんなに素晴らしい食材でも食べ過ぎはよくありませんからね。
入手方法・価格など
スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどでゲットすることができます。
ヨーグルトとは違って賞味期限も長いので多めに買って家にストックしておくこともできます。
価格は100円台後半~200円といったところですね。
標準で一袋に21粒入っているので一日3粒として7日分、一日あたりの費用は25~30円程度になります。(内容量は重量で管理されているので標準粒数と異なることがあるそうです。)
ヨーグルトやサプリメントでそれなりの乳酸菌・ビフィズス菌の量を摂取しようとすれば、一般的には1日あたり50~150円程度はかかりますね。
「シールド乳酸菌タブレット」は1日3粒でシールド乳酸菌の摂取目安量が摂取できてしまう、非常にコストパフォーマンスの優れた製品といえると思います。