ミヤリサンに配合されている宮入菌は1933年に発見されました。
ミヤリサンもヤクルトと同じくらい長い歴史を持つスーパーロングセラーのプロバイオティクスです。
生菌が使用されている製品とはしては信じられないくらい使用期限は長く、3年くらいもってしまいます。
これだけ使用期限が長ければ安心して家に一本おいておくことができますね。
強ミヤリサンに含まれる善玉菌
菌の名前 | 菌の状態 | 菌の強さ | 菌の由来 |
---|---|---|---|
宮入菌 | 生菌 | 生きたまま腸に届く | ヒト由来 |
ミヤリサンに含まれる酪酸菌の一種である宮入菌は、クロストリジウムに属する菌です。
一般的にクロストリジウムは日和見菌や悪玉菌に分類され、腸内フローラにはあまり好ましくない菌とされますが、もちろん宮入菌は善玉菌です。
クロストリジウムの中にも善玉菌として機能するものがあるわけですね。
「芽胞」という状態になる宮入菌は非常に生命力が強く、100℃の環境に5分置かれても30%が生存することができます。
また、胃酸の中に1時間おかれても影響を受けません。
胃酸や胆汁酸に余裕で耐えて、生きたまま大腸に到達してくれます。
飲むタイミングは「食後」ということになっています。
ミヤリサンの効果
ミヤリサンには次のような症状に効果があります。
- 整腸(便通を整える)
- 軟便
- 便秘
- 腹部膨満感
乳酸菌が乳酸菌を産生するのと同様に、酪酸菌は酪酸を産生します。
宮入菌は腸内まで生きて到達し、酪酸・酢酸を産生し、並びにビタミンB群を産生して、ビフィズス菌・乳酸菌を発育を助長して、悪玉菌を発育を抑制します。
酪酸・酢酸が産生されれば腸内が酸性に傾いて、悪玉菌が住みにくい環境になるわけですね。
ビフィズス菌が増えて、悪玉菌が減少すれば腸内環境は改善され、整腸作用が期待できます。
ビフィズス菌を増やすという点では他のプロバイオティクスと同じ
整腸作用の効果を持つプロバイオティクスといえばビフィズス菌・乳酸菌が一般的ですが、
菌の種類やアプローチの方法が違っても目的は同じです。
その目的とは、
腸内のビフィズス菌や乳酸菌の善玉菌を増やして、悪玉菌を減らし、おなかの調子を整える
ということです。増やすべきは基本的にビフィズス菌です。ビフィズス菌は成人の場合腸内フローラの10〜20%を占めるヒトにとってもっとも主要な善玉菌です。(乳酸菌の数はビフィズス菌に比べてはるかに少ない)
一般的には口から摂取したプロバイオティクスは摂取をやめると数日間ですべて排出されてしまいます。
ミヤリサンを飲んでも、酪酸菌・宮入菌がビフィズス菌に取って代わるわけではありません。
あくまでミヤリサンは腸内フローラのバランスを正常に保つための”助っ人”的な役割を演じます。
ビタミンB群も産生する
多くの乳酸菌・ビフィズス菌は生育する際にビタミンを必要としますが、酪酸菌・宮入菌は逆にビタミンB群を作り出してくれます。
ミヤリサンの副作用
ミヤリサンは効果の穏やかな指定医薬部外品に属するお薬です。
プロバイオティクスは効果がマイルドである反面、副作用もありません。
ミヤリサンにも基本的には副作用はありません。
ただし、やはり腸内フローラへ影響を与えるものなので、「相性」といったものはあるかもしれませんね。
ミヤリサンと強ミヤリサンとの違い
今は販売されていないミヤリサンには18錠(15歳以上の1日量)中、宮入菌末含量が180mgであるのに対し、
強ミヤリサンには9錠(15歳以上の1日量)に宮入菌末含量が270mgと1日摂取目安量あたり1.5倍になっている点で違うようです。
入手方法など
手に入りやすい製品ですね。
ドラッグストアによく置いてありますね