新ビオフェルミンS錠

記事公開日:2016年1月19日
最終更新日:2018年6月6日

新ビオフェルミンS錠

「ビオフェルミン」は1917年から販売され始めて、1966年に「新ビオフェルミン」にリニューアルされ、

そして1987年に従来の「新ビオフェルミン」に替えて、ビフィズス菌・アシドフィルス菌・フェカリス菌の3種類の菌を配合した現在の「新ビオフェルミンS」になりました。

ビオフェルミンの名前自体はとても古いですが、2度のリニューアルを経て、配合される菌もアップデートされています。

プロバイオティクスは大腸のビフィズス菌・乳酸菌を増やして悪玉菌を抑制し、おなかの調子を整えるものが多いですが、

ビオフェルミンは小腸から大腸まで腸全体に効くように菌を選んで配合していることが最大の特徴といえると思います。

開封していな場合の使用期限は外箱に記載してありますが、使用期限は開封日より6ヶ月が目安となっており、生菌を含む製品としては比較的長めになっています。

新ビオフェルミンSに含まれる菌

菌の名前 菌の状態 菌の強さ 菌の由来
ビフィズス菌G9-1株 活動休止状態 生きたまま腸に届く ヒト由来
アシドフィルス菌KS-13株 活動休止状態 生きたまま腸に届く ヒト由来
フェカリス菌129 BIO 3B株 活動休止状態 生きたまま腸に届く ヒト由来

3種類、いずれの菌もヒト由来の善玉菌で定着性が高いものになっています。

活動休止状態の菌はヒトの体内に入って水や栄養を得ると活性化して、プロバイオティクスとして機能します。

1日あたり9錠のうち、ビフィズス菌、フェカリス菌、アシドフィルス菌がそれぞれ18mg配合されています。

菌の絶対的な量は多くはないでしょうが、整腸作用をもたらすのに「十分」な量の菌を含んでいます。

このあたりは、製薬会社のつくったロングセラーの「乳酸菌のくすり」というだけにやはり信頼がおけますね。

ビフィズス菌G9-1株

ビフィズス菌は大腸でもっとも主要な善玉菌です。

ビフィズス菌G9-1株は生きたまま大腸に到達して、定着し有害物質を作る悪玉菌の増殖を抑制します。

アシドフィルス菌KS-13株

小腸に定着し、乳酸を多く作って、有害物質を作る悪玉菌を抑制します。

フェカリス菌129 BIO 3B株

小腸に定着します。増殖性にすぐれ、腸内フローラのバランスを整えます。

新ビオフェルミンSの効果

加齢や食生活、ストレスなどでビフィズス菌の割合は減少し、腸内環境は悪化します。

新ビオフェルミンSは小腸から大腸まで広く効いて、腸内環境を整えます。

  • 整腸(便通を整える)
  • 軟便
  • 便秘
  • 腹部膨満感

下痢や便秘などをしていないときも服用して良いのか

ドラッグストアなどで売られている風邪薬などは風邪の時以外飲むべきではありませんね。

しかし、新ビオフェルミンSは風邪薬などとは違い、指定医薬部外品に属する効果の穏やかな薬です。

効果は穏やかで即効性はありません。

新ビオフェルミンSに含まれるビフィズス菌・乳酸菌が腸内環境を改善するまで時間がかかるわけです。

生きた菌による良い効果のことをプロバイオティクスといいますが、新ビオフェルミンSはまさにプロバイオティクスのお薬です。

プロバイオティクスの効果は良くも悪くもマイルドなので日常的に摂取しても問題ありません。

また、新ビオフェルミンSに含まれている菌がヒト由来で、いくら定着性が高いといっても、一度摂取したら私達の腸に永遠に住み着いてくれるわけではありません。

こうした理由から、おなかの調子の悪い時だけ飲むのではなく、日常的に摂取するのがオススメです。

加齢によって腸内環境は悪化する

加齢によっても腸内のビフィズス菌の割合は減少し、悪玉菌が増えていきます。

また、ヒトの粘膜免疫の約60%が腸管に集中しているといいます。

腸を健全に保つことはとても重要なことですね。

ビフィズス菌を増やして腸内環境を健全に保ち続けるには、

と、いったことが有効です。

プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取し相乗効果を狙う考えをシンバイオティクスと呼びます。

新ビオフェルミンSと併用してオリゴ糖シロップや水溶性食物繊維を摂取するとさらに良い結果が得られるかもしれませんね。

新ビオフェルミンSの副作用は?

乳酸菌の”くすり”と書いてあることもあり、副作用が気になりますね。

プロバイオティクス(生きた善玉菌)は効果はマイルドで、安全であることが特徴です。

新ビオフェルミンSは先にも述べたようにプロバイオティクスの製品なので効果は劇的ではありません。その代わり、特に副作用もありません

ただし、いくら穏やかな効果とはいえ、腸内フローラに影響を及ぼすものなので、いわゆる”相性”はあるかもしれませんね。

食後に服用

新ビオフェルミンSはプロバイオティクス(=生きた菌のもたらすす良い効果)の製品なので、生きて腸まで届いてもらわなければなりません。

ビフィズス菌は強い酸性に弱いことが特徴です。

服用するタイミングは胃酸の薄まる食後です。

胃酸が薄まれば生きたまま腸に到達することができます。

噛み砕いて食べるのもOK

公式サイトによると噛み砕いて食べるのもOKとのことです。

お口のなかにフェカリス菌129 BIO 3B株が広がればいいことがあるかもしれませんよ。

商品概要

商品名
新ビオフェルミンS錠
メーカー
種類
  • 指定医薬部外品
商品タイプ
  • 錠剤
定価- 内容量
540錠