乳酸菌T001株は京都の伝統漬物「すぐき」から発見された植物性乳酸菌(植物から発見された乳酸菌)です。
正式な名称はLactobacillus brevis NTT001です。
腸内環境を改善する作用から機能性表示食品の関与成分になっています。
植物性乳酸菌は生命力が強いのが特徴です。この菌も生きたまま腸に到達することができます。
乳酸菌T001株をチョコレートに配合して摂取した場合、胃酸などで分解されず生きたまま糞便から検出されることもわかっています。
日東薬品工業社によって発見され、開発・培養されています。
乳酸菌T001株の効果
腸内環境の改善作用
便秘傾向の98人の健康なボランティアを2つのグループに分けて、乳酸菌T001株を含む28gのチョコレート(1.0×109cfu×28g)またはプラセボを2週間摂取してもらいました。
結果摂取期間前と比較して、摂取期間を通して排便頻度と排泄量は有意に増加しましたが、2つのグループ間に有意差はありませんでした。
しかしながら、糞便分析では、腸内の主な短鎖脂肪酸である酢酸が乳酸菌T001株を含むチョコレートの摂取後に有意に増加したことが示されました。
また、乳酸菌T001株を含むチョコレートの摂取後の便中酢酸量の変化はプラセボよりも有意に高く、総短鎖脂肪酸とプロピオン酸のそれは高い傾向がありました。 乳酸菌T001株を含むチョコレート摂取後の糞便中の乳酸桿菌数もプラセボよりも有意に多くなっていました。
結論として、排便に対する乳酸菌T001株の明らかな有意な影響は観察されませんでしたが、糞便分析は乳酸菌T001株が腸内の酢酸および乳酸桿菌の増加により腸内環境を改善することが示されました。
菌概要
菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。
※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。