ラブレといえば「植物性乳酸菌」入りのもっとも有名な乳酸菌飲料ですね。
そもそも「植物性乳酸菌」という表現はラブレから始まったようです。
「植物性」乳酸菌とはいうものの植物のような性質を持っているわけではなく、実は単に植物から発見された「植物由来」の乳酸菌のことです。
植物由来の乳酸菌の一番の特徴は、栄養もあまりなく、太陽光や酸素などにさらされる過酷な環境で生き抜くために強い生命力を持っていることです。
ラブレ菌KB290株も生命力が強く、生きたまま腸に到達することができます。
ラブレに含まれる善玉菌
菌の名前 | 菌の状態 | 菌の強さ | 菌の由来 |
---|---|---|---|
ラブレ菌(KB290株) | 生菌 | 生きたまま腸に届く | 京漬物「すぐき」 |
ラブレ菌は1993年に京漬物「すぐき」から発見された植物由来の乳酸菌です。
2015年2月のリニューアルで製法が”高密度発酵製法”に変更され、ラブレ菌の低温や酸に対する強化され、ラブレ菌数の生命力がアップして菌数の減少を抑制することが可能となったそうです。
さらに、高密度発酵でラブレ菌だけを濃縮することにより、これまでよりも雑味のないスッキリとした美味しさが実現されています。
以前より、ラブレはおいしくなり、含まれるラブレ菌はさらにタフになったわけです。
ラブレ菌の研究成果からすると、ラブレ菌の菌数はおそらく一本あたり60億個程度(またはそれ以上?)なのではないでしょうか(あくまで推測です)。
ラブレの味・風味
現在では商品ラインナップに存在しない”ラブレヨーグルトタイプ”の開発者の方の話によると、ラブレ菌は乳酸の他、炭酸ガスや酢酸を生成するため、ラブレ菌単独で発酵させても漬物のような風味になってしまう菌ということです。
ラブレ菌はあまりおいしい発酵乳を作り出してくれるものではなかったんですね。
そんな菌を含む「ラブレ」ですが、2015年のリニューアル”高密度発酵製法”によって以前よりもおいしくなったとカゴメのニュースリリースには書いてあります。
改めて原料を見てみると、
りんご果汁、大豆飲料、豆乳クリーム、乳製品、しょうが汁、安定剤(ペクチン)、香料、酸味料
という具合です。りんごジュースっぽい味だなぁ、と今までなんとなく思っていたのはまさにりんご果汁の味でした。
ラブレは「良薬は口に苦し」的なプロバイオティクスであり、いろいろ工夫しておいしくしたものだったのです。
リニューアル後のラブレもリンゴやしょうがなどが醸しだす独特のオリジナリティある風味は健在です。
ラブレ菌(KB290株)の効果
整腸作用
ラブレ菌の摂取により慢性便秘患者の下剤使用回数と下剤使用量が低減されること、患者の腸内菌叢が改善する可能性があることが示されました。さらに、ラブレ菌の摂取は慢性便秘患者の不安などの気分状態の改善に有効である可能性が示されました。
免疫力強化
ラブレ菌はリンパ球を刺激してインターフェロンαという物質を作らせ、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化します。
インフルエンザ予防
2014年1月〜3月に小学生を対象とした、かなり大規模(3000人弱)なインフルエンザ予防効果を検証する実験を行っていて、
- 飲まなかった人のインフルエンザ感染率→23.9%
- 飲んだ人のインフルエンザ感染率→15.7%
とラブレ菌を摂取した人のインフルエンザへの感染率を下げる実験結果を得ました。
また、予防接種を受けなかった児童においては、受けた児童よりも、効果が明らかにあることが証明されました。
(菌の効果はあくまで研究成果であって、製品自体の効果ではありません。)
入手方法など
多くのスーパー・コンビニで取り扱っています。
人気商品のようで、私の行くスーパーではよく売り切れています。