Newヤクルト
京都帝国大学の代田稔博士(後のヤクルト創始者)抗生物質もなくチフスなどの感染症で命を落とす子どもたちを助けようと乳酸菌の研究をしていました。
そして代田博士は1930年にシロタ株の強化培養に成功し、その5年後の1935年に乳酸菌の入った飲み物として商品化しました。
ヤクルトは発売から80年以上たった今でもなお日本を代表するプロバイオティクスです。
またヤクルトに含まれるシロタ株自体もも非常に高い知名度を持っています。あまりプロバイオティクスに興味のない人でもその名を知っている人は多いはずです。
ちなみに「ヤクルト」はエスペラント語でヨーグルトを意味するヤフルト(jahurto)という言葉を言いやすいように変更考案した造語です。
Newヤクルトに含まれる善玉菌
菌の名前 | 菌の状態 | 菌の強さ | 菌の由来 |
---|---|---|---|
乳酸菌L.シロタ株 | 生菌 | 生きたまま腸に届く | ヒト由来 |
Newヤクルトは1本(65ml)あたり200億個のシロタ株を含んでいます。
味
味は「ヤクルトの味」です。
独特の酸っぱさがあります。甘みは結構強いと感じる方も多いかもしれませんね。
Newヤクルトの効果
特定保健用食品の許可表示:
生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。
「生きたまま腸に届く」ということは「糞便から生きたシロタ株が検出される」ということです。
特定保健用食品のNewヤクルトに含まれるシロタ株には次のような効果が期待できるとされています。
- シロタ株が乳酸を産生することによって腸内環境を酸性に傾け、悪玉菌を抑制する作用
- 菌体の表面に有害物質を吸着する作用
- 便の質の改善
- 悪玉菌抑制によって有害物質の産生を抑制し、腸内腐敗を防ぐ作用
- 免疫力を維持し体の抵抗力を強める作用
このような作用が消費者庁によって確認され、Newヤクルトは堂々と「整腸作用」をうたうことができます。
シロタ株の効果
あくまでシロタ株の「研究成果」であって、Newヤクルト自体の効果でありませんが、次のような効果が報告されています。
- 便秘・下痢の改善(整腸作用)
- ストレス軽減
- 睡眠の質の向上
- 腸管バリア機能の強化
- NK細胞活性化(免疫力強化)
- 風邪予防
- インフルエンザ対策
- アレルギー症状改善
- 花粉症対策
- 抗変異原性(=遺伝情報に異常を起こしてガンの原因などになる物質を減少させる効果)
- 大腸ガンの予防
- 乳がんの予防
- 膀胱がんの予防
- 高齢者の高血圧発症リスクの低下
- 病原性大腸菌0-157対策
- ノロウイルス感染性胃腸炎症状軽減(発熱日数の減少)
※Newヤクルトの整腸作用は消費者庁お墨付きの効果です。
長い歴史があり、ヤクルト社の主力の菌であるシロタ株は多くの効果が確認されています。
今後もさらに研究が進めば新たな効果が発見されるかもしれません。
ヤクルトを飲むタイミングなど
シロタ株は生きたまま腸に届く生命力をもったプロバイオティクスです。
1%でも高い確率で腸に届けたい場合は、胃酸の薄まった食後にヤクルトを摂取しましょう。
(研究成果から察するに、おそらくシロタ株は死んでしまっていても良い効果を発揮しそうですが。)
腸に定着はしてくれない
シロタ株は生きたまま腸に到達しますが、そこに長い間定着はしてくれません。
毎日、摂取する必要があります。
日々のシロタ株摂取を習慣づけるためにはヤクルト400をヤクルトさんに持ってきてもらうのがよいかもしれませんね。
入手方法
Newヤクルトを扱っていないスーパーマーケット・コンビニはないのではないでしょうか。
明治ブルガリアヨーグルトよりも手に入りやすそうな気がします。