K-2株
ラクトバチルス・パラカゼイK-2株は酒粕から見つかった菌です。植物由来の乳酸菌ということになります。
殺菌済みの菌の効果がたくさん報告されている菌で、バイオジェニックス(菌体や菌の産生物質による効果)的な要素の強い菌といえます。
K-2株の効果
Th1細胞を増加/Th2細胞を抑制
免疫細胞であるTh1細胞とTh2細胞は互いに抑制してバランスを保っていますが、バランスが崩れてTh2細胞が過剰に働いて抗体が多くなりすぎてしまうとアトピー性皮膚炎や気管支喘息といったアレルギー性疾患を発症してしまうことがあります。 インターロイキン12の産生促進作用をもつK-2株を、Th2細胞が優位な状態のマウスに摂取させたところ、マウスIgE(アレルギー抗体)産生能を低下させました。K-2株がTh1細胞を増加させ、Th2細胞を抑制したことが伺えます。 このことはTh2型免疫応答が関与するアレルギー疾患の改善にK-2株が有効であることを示唆しています。
アトピー性皮膚炎の改善
マウスでの実験
動物実験ではアトピーと同様の皮膚炎症状を起こしたマウスにK-2株を投与したところ、症状がほとんどでなくなりました。
ヒトでの実験
軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(成人)33名に、「K-2乳酸菌」 200㎎(2000億個)、もしくはプラセボ食品(K-2乳酸菌なし」)を摂取してもらう二重盲検試験を実施しました。 皮膚症状は医師と患者さん本人に評価してもらい、変化を比較しました。
その結果、「K-2乳酸菌」を投与することで、亀裂や出血などの皮膚症状の緩和が見られました。
スギ花粉症症状軽減
スギ花粉症患者(成人)26名に、「K-2乳酸菌」200㎎(2000億個)、もしくはプラセボ食品(K-2乳酸菌なし)を摂取してもらう二重盲検試験を実施しました。
花粉飛散15日前から摂取してもらい、鼻および目症状と薬の使用状況についてアンケート調査をおこないました。
その結果、「K-2乳酸菌」を摂取することで、スギ花粉による鼻および目の症状が軽減しました。
NK細胞活性化
K-2株はマウスのNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化しました。
Nk細胞はウイルスや細菌に感染した細胞やガン細胞を退治する重要な免疫細胞の一つです。
インフルエンザ感染症の症状を軽減
A型インフルエンザに感染させたマウスの
- ウイルス量抑制
- 抗体量増加
- 体重減少抑制
が確認されました。
また、タミフル耐性ウイルスに対しても効果が確認されました。
菌概要
菌の名前 | K-2株 |
菌の由来 | |
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利用時の菌の状態 |
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菌の強さ | - |
期待される主な効果 | この菌を使用するメーカー |
菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。
※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。