クレモリス菌FC株

クレモリス菌FC株とは?

クレモリス菌FC株は長寿の多いコーカサス地方から1986年に家森博士が日本に持ち帰ったプロバイオティクス乳酸菌です。

『カスピ海ヨーグルト』は主に、アセトバクター菌・クレモリス菌の2種類の菌で発酵されますが、注目されるのはクレモリス菌のほうです。

クレモリスFC株は増殖する際に多糖体(EPS)というネバネバ物質を作りだすことが特徴です。

この多糖体はヒトの消化酵素によって分解されにくく、腸まで到達して様々な有益な効果をもたらしてくれます。

クレモリス菌FC株の菌体も生きたまま腸に届くことができます。

クレモリス菌FC株の効果

整腸作用

クレモリス菌FC株によって産生された多糖体(EPS)を含むヨー グルトを日常的に摂取することによって、 ビフィズス菌を増やし、 お通じの改善にも役立つことが期待されます 。

機能性表示食品の関与成分になったクレモリス菌FC株

かなり以前から整腸作用に関する研究成果は公表されていましたが、2018年クレモリス菌FC株は「お通じを改善する」作用から機能性表示食品の関与成分になりました。

1日あたり、わずか1000万個という菌数を摂取することでその効果を発揮してくれることも注目すべきポイントです。

※他の特定保健用食品や機能性表示食品の関与成分になっている乳酸菌・ビフィズス菌は1日あたり数億~100億程度の摂取目安量のものが多いです。

血糖値の急激な上昇をゆっくりにする

ヒトの消化液で分解されないクレモリスFC菌が作り出し多糖体(EPS)が食物繊維のように働き、血糖値の上昇を緩やかにすると考えられています。

中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増加させる

EPSを含むカスピ海ヨーグルトを食べると余分なコレステロールを肝臓へ回収するはたらきがある善玉コレステロール(HDLコレステロール)が増加し、中性脂肪が低下することがわかりました。

免疫力強化

マウスにクレモリスFC株を与えたところ、NK細胞が活性化されました。

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)はウイルスや細菌に感染した細胞やガン化した細胞を退治するとても重要な免疫細胞です。

インフルエンザの予防接種の効果を高める

重症心身障害児者施設に入所されている60名の方についてカスピ海ヨーグルトもしくは対照食を1日100gを10週間食べてもらい、インフルエンザワクチン接種後の抗体価を調べました。

1回目のインフルエンザワクチンの摂取後では、カスピ海ヨーグルト摂取グループもカスピ海ヨーグルトを摂取しなかったグループも抗体価は上昇しましたが、2回目の摂取後はカスピ海ヨーグルトを摂取しなかったグループでは抗体価の上昇がみられなかったのに対して、カスピ海ヨーグルトの摂取グループでは有意な上昇が確認されました。

アレルギー対策

体内でIgE抗体という物質が過剰に作られると、花粉症などの症状を引き起こしてしまいます。健康な高齢者70名を対象に、クレモリス菌FC株を含むカスピ海ヨーグルト、もしくは対照食を一日150gずつ1ヶ月間摂取していただきました。その結果、カスピ海ヨーグルトを摂取すると、摂取前に比べて血液中のIgEレベルが低下することがわかりました

アトピー性皮膚炎対策

クレモリス菌FC株によって作られる多糖体(EPS)には炎症を抑制する効果があることがわかっていましたが、後の研究で菌体成分にも抗炎症成分が含まれ、炎症の抑制が期待されるということです。

菌概要

他の菌の効果を見る

菌の効果は研究成果であり、菌を含む製品の効果・効能ではありません。

※医薬品、医薬部外品、特定保健用食品などの一部の製品には善玉菌による整腸作用などの保健効果がある製品があります。