善玉菌の選び方

菌の種類から菌を選ぶ

プロバイオティクス・バイオジェニックスと用いられる菌は次のようなものがります。

  • ヒトの善玉菌のほとんどを占めているビフィズス菌(ヒト由来とは限らない)
  • ヒト・植物・動物・乳製品由来の乳酸菌(ラクトバチルス、フェカリスなど)
  • 酪酸菌(ヒト由来)
  • 糖化菌・納豆菌
  • 酵母
  • 麹菌

非常に多くの種類・株の善玉菌が市場に出回っています。研究・開発が進めば今後もどんどん増えることでしょう。

菌の効果・効能から菌を選ぶ

善玉菌のもっとも基本的な効果は便秘・下痢の改善といった整腸作用です。

今日では善玉菌には整腸作用以外にも多くの効果があることがわかっています。

菌の効果も株によって様々です。

L.シロタ株やBB536株のように長い歴史を持ち、たくさんの研究がなされ、一つの菌に2つ以上の複数の効果が判明しているものもあります。

このサイトでは各メーカーのウェブ・サイトや信頼できる参考文献のデータをもとに善玉菌を効果ごとに分類してみました。

菌の効果・効能は各メーカー、研究機関が行ったマウス・ラットなどを使った実験のデータも含んでいます。

菌の由来から選ぶ(菌が住んでいた場所から菌を選ぶ)

様々な菌が地球上のいたる所に住んでいます。

その中から選ばれ、善玉菌として用いられる菌は、ヒト、植物、動物・乳製品のいずれかから発見されたものがほとんどです。

善玉菌はもともと住んでいた場所によってヒトの腸管への定着性、菌の生命力の強さなど、特徴や傾向が異なります。

善玉菌の由来がなんであろうと、その善玉菌摂取したヒトや動物のカラダにがずっと定住してくれることはほとんどありません。つまり、効果を期待するならば摂取し続ける必要が有ります。

世間では菌の住んでいた場所(菌の由来)によってだいぶイメージが違うこともあるようです。

  • ヒト由来の菌はヒト由来ゆえに他のヒトにも定着しやすそう
  • 植物由来の乳酸菌(植物性乳酸菌)は酸素や日光にさらされる過酷な環境でも生き抜く生命力の強さがある

このような理由からヒト由来の善玉菌植物由来の善玉菌は乳製品由来の菌と比べてプレミアムな菌であるというイメージがあるようです。

由来がメーカーウェブ・サイトなどに特に書いていないものは研究機関が保有している菌になると思います。

ヒト由来

ヒトから見つかった菌はプロバイオティクスとして数十年前から用いられてきました。

たとえばヒト由来の乳酸菌L.シロタ株は1930年に発見されました。

ヒトから発見され、善玉菌として用いられるの次のようなものです。

  • ヒトにとって主力の善玉菌であるビフィズス菌
  • カラダのいろいろな場所にいろいろな種類が生息する乳酸菌
  • 大腸で酪酸を作りだす酪酸菌

この3種類の菌のいずれか、または複数の菌を含む製品が存在しています。

胃酸や胆汁に耐えて生きたまま腸に到達するものたくさんあります。

一般的には生きたまま腸まで届くヒト由来の菌であっても摂取後、数日後にはすべて排出されてしまいますが、菌の株・条件によっては摂取後90日後にもまだ腸に住み着いているものもあります。

ヒト由来の善玉菌はヒト由来であるため腸管への高い付着性が期待できます。一部の菌は摂取後、腸内で増殖を期待できるものもあります。

しかしながら、ヒト由来の菌とはいえども他人の菌が自分のカラダに永住してくれることはほとんど期待できないので注意しましょう。

→ヒト由来の菌

植物由来

植物の葉や果物、漬物から発見・分離された菌は植物由来の菌と分類されます。

植物由来の善玉菌として用いられる菌には乳酸菌と枯草菌、納豆菌などがあります。

植物由来の善玉菌の特徴は生命力の強さです。

普段植物の葉っぱなどに生息している菌はエサは少なく、酸素や日光にさらされるという菌にとっては過酷な環境に住んでいるため、生き抜く力が強いのです。

そのため、胃酸や胆汁などに耐えて生きたまま大腸に到達するものが多いです。

特に芽胞を形成する枯草菌・納豆菌は生命力が強いです。プロバイオティクスとして用いられる菌の中でもっともタフな菌でしょう。熱湯・消毒剤・アルコールなどでも殺菌するのがやっかいなほどです。

植物由来の菌も腸管に付着して効果を発揮することを期待できる菌もあります。植物由来の菌は腸管に付着して増殖したり、または腸に長い間定着するといったことはあまり期待できないかもしれません。

→植物由来の菌

乳製品由来

乳製品由来の乳酸菌、ビフィズス菌などが善玉菌として用いられています。

乳酸菌・酵母などは世界のあちこちで数千年前から発酵乳を作るために使われてきました。

生きたままま腸に到達し、増殖するものあります。

乳製品由来の菌は酸素のある環境でも生き残ったということになるので、ある程度酸素に強いことが推測できます。

→乳製品由来の菌

菌の強さや用いられる状態から菌を選ぶ

研究・開発が進み、プロバイオティクスとして用いられる菌の多くは菌の由来に関わらず生きたまま腸に到達することができます。

プロバイオティクスのなかには生きたまま腸に届くだけでなく、腸管に付着して増殖する菌も存在します。

とはいっても、善玉菌はかならずしも生きたまま腸まで届かなければ意味がないというわけではなりません。

菌によってその事情は変わってきます。

生きて届いて欲しい菌(プロバイオティクス)

胃の細胞や腸管に付着して効果を発揮する菌には生きて目的の場所まで届いてもらわなければなりません。

中には生きたまま腸に届いて腸管に付着するだけでなく、そこでさらに増殖することを期待できる菌もあります。

大概、こういった菌は目的の場所まで生きて届くように開発されています。

私たち消費者はどうやって菌を生きたまま腸に届けようかと頭を悩ます必要はあまりありません。

工夫するとしても食後の胃酸が薄まったタイミングに摂取することを心がけるくらいです。

※外国のサプリメントには空腹時の摂取をおすすめしているものもあるようです。

生きていても死んでいてもどちらでも構わない菌(バイオジェニックス)

生きていても死んでいてもほとんど同じ効果を発揮する菌もあります。

菌のカラダ自体、または菌の作り出した物質に効果がある菌などが当てはまります。

こういった菌は「生きたまま腸に届く」というキャッチフレーズを使わないこともあるので、宣伝的にはちょっと不利になってしまうかもしれません。

「善玉菌は生きて届かなければ意味がない」といった間違った情報に惑わされないようにしましょう。

死菌のほうがむしろ効果が高い菌(バイオジェニックス)

フェカリス菌などは加熱殺菌することによって免疫力強化作用などが増強されるものがあります。

このサイトでの菌の分類

このサイトでは、

  • 生きている菌が効果をもたらすもの、または通常は生きた菌を摂取することになる菌をプロバイオティクス
  • 死んでいても菌に効果があることが判明しているもの、菌が作り出した物質に効果があるものをバイオジェニックス

このように分類しています。