プレーンヨーグルト 比較 明治ブルガリアヨーグルト vs ビヒダス vs ナチュレ 恵

日本の多くのスーパーにおいてあるプレーンヨーグルト

この3つのヨーグルトを比較してみたいと思います。

これらを比較する理由はどこのスーパーでも非常に手に入りやすく、無脂肪も用意されているなど多くの共通点を持つからです。

いずれの製品も大手乳業の主力のプレーンヨーグルトで、おなじみのロングセラー製品ですね。

とはいっても、発売以来ずっと同じものが売られているわけではなく、度重なる改良を得て各製品ともますます洗練されてきています。

 

これらのプレーンヨーグルト以外にもビフィズス菌Bb-12株を100gあたり40億個含む小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト(トクホ)ビフィズス菌BifiXを100gあたり100億個含み、整腸作用の期待できる朝食ビフィックスヨーグルトなどの魅力的なプレーンヨーグルトは多数存在しますが、

小岩井生乳ヨーグルトはやや入手しづらかったり、BifiXヨーグルトは機能性表示食品ではあるものの特定保健用食品ではなかったりします。

などのカスピ海ヨーグルトはとろみがあり、酸味が少なく非常においしいですが、一般的なヨーグルトとは使用されている菌が違います。

カスピ海ヨーグルトは”3大ヨーグルト”よりもやや価格帯が高い印象を受けますね。カスピ海ヨーグルトの比較はこちら

セブンプレミアム プレーンヨーグルト ビフィズス菌LKM512配合』などのプライベートブランドのヨーグルトは当サイトのアクセスランキングでも常に上位に位置していますが、

近所にそのプライベートブランドヨーグルトを扱うスーパーがなければ非常に手に入りにくいとう問題があります。

プレーンヨーグルトアクセスランキング

ちなみに当サイトでのプレーンヨーグルトアクセスランキングは次のような感じです。やはり3大プレーンヨーグルトは上位にあることが多いです。

ランキングは数時間おきに自動的に更新されます。

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原材料・内容量・成分の比較

原材料は同じ構成

ブルガリアヨーグルト、ビヒダス、恵 ナチュレプレーンヨーグルト、いずれも原材料は3つの製品すべて共通で『生乳、乳製品』です。

生乳とは無添加の牛乳という意味ですが、当然、加熱殺菌は行われているはずです。

内容量はいずれも400g

2018年3月まではブルガリアヨーグルトが450gでライバルに対して+50gの差を付けていましたが、それも減量され三者とも400gとなりました。

これに伴いブルガリアヨーグルトも若干値下げされ、三者の価格はほぼ横並びになった感じがします。

以前は個人的には明治ブルガリアヨーグルトはやや価格が高いという印象がありました。

成分の比較

100gあたりの成分比較表
  明治ブルガリアヨーグルト 森永ビヒダスプレーンヨーグルト 恵 ナチュレプレーンヨーグルト
カロリー 62kcal 65kcal 63kcal
タンパク質 3.4g 3.7g 3.6g
脂質 3.0g 3.1g 3.1g
炭水化物 5.3g 5.5g 5.2g
ナトリウム 51mg 50mg 45mg
カルシウム 109mg 120mg 110mg
その他     ガラクトオリゴ糖
0.5g

原材料が同じなので、成分表もほとんど差はでないはずなのですが、『恵ナチュレ』には100gあたり0.5gガラクトオリゴ糖が含まれています!

この『恵ナチュレ』に含まれるオリゴ糖は添加されたものでなく、独自の製法(乳糖分解酵素処理)によって乳糖が分解された際に生成されたものとのことです。

オリゴ糖はヒトの消化酵素で分解されず大腸まで到達し、大腸における主力の善玉菌であるビフィズス菌のエネルギー源になります。

『恵ナチュレ』は、

これらの要素を併せ持つシンバイオティクスなプレーンヨーグルトだったのです。

プレーンヨーグルトの比較なので成分・栄養価では差がつくことは意外ですが、ここではオリゴ糖を含んでいるナチュレ 恵の勝利です。

味・風味の比較

ヨーグルト独特の風味はラクトバチルス・ブルガリア菌とストレプトコッカス・サーモフィラス菌の協業により発酵されることによって醸しだされます。

3つの製品いずれにもこれらの菌が使用されているので、おいしいヨーグルトができるわけです。

3つのヨーグルトに共通することは、次のようなものです。

  • 酸味が控えめなこと
  • ヨーグルト独特の風味があること(変わったクセはない)
  • 当然ながら無糖(砂糖も添付されていない)で甘くないこと

このようにいずれの製品も万人受けするプレーンヨーグルトの要素を備えています。

ヨーグルトの味は、

  • 季節的な牛乳の味の変化
  • 製造されてから経過した時間
  • 食べる際のヨーグルトの温度

といった要因で変わってきてしまうと思いますが、私の受けた印象は次のような感じです。

明治ブルガリアヨーグルトの味

酸素濃度を下げた状態で発酵させるという『まろやか丹念発酵』という特許製法で作られる明治ブルガリアヨーグルトは、ほどよい酸味があり、なめらかな風味があります。

2019年3月には、

  • 脂肪粒径を調整するによるコクアップ
  • 配合の変更による口どけの良さアップ

の改良がなされました。

後味のヨーグルトの風味は明治ブルガリアヨーグルトが一番豊かなような気がします。

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ビヒダスの味

スプーンを入れると”さくっと”すくえます。

酸味は控えめでまろやか、コクもあります。

3つのヨーグルトの中では一番後味が爽やかに感じます。

この爽やかさがビヒダスの特徴ではないでしょうか。

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ナチュレ 恵の味

コクがあり、酸味もマイルドです。

個人的にはあまり特徴は感じないような気がしますが、クセのないおいしいプレーンヨーグルトです。

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それぞれのヨーグルトの効果

スーパーマーケットの「機能性ヨーグルトコーナー」にはR-1LG21など個食タイプのものばかりおいてあって、大型のプレーンヨーグルトは「普通のヨーグルト売り場」においてあることが多いです。

しかしながら、明治ブルガリアヨーグルト、ビヒダス、ナチュレ恵も特定保健用食品の表示許可を取得した立派な機能性ヨーグルトです。

いずれのヨーグルトにも『おなかなの調子を整える作用』があります。

具体的には、『腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やして、悪玉菌を減少させ腸内環境を改善させる』という効果です。

この効果はしっかりとした科学的根拠のあるもので、消費者庁の個別審査を突破した信頼できるものです。

摂取目安量はいずれも1日100g程度ですね。

含まれる乳酸菌・ビフィズス菌が特定保健用食品の”関与成分”になっている

特定保健用食品の関与成分とは、整腸作用などの効果をもたらす根拠となる成分のことです。

  • 明治ブルガリアヨーグルトの乳酸菌の数が併せて110億個
  • ビヒダスには100gあたり20億個ビフィズス菌BB536株
  • ナチュレ恵には100gあたりガセり菌SP株を5億以上、ビフィズス菌SP株を10億個以上

これらの菌が特定保健用食品の関与成分になっているわけです。

100gあたりの菌の数については一見するとブルガリアヨーグルト菌数が他者に対して桁違いに多いように見えますが、これはビヒダスとナチュレ恵に含まれるブルガリア菌やサーモフィラス菌は特定保健用食品の関与成分でないためカウントされていないからです。

明治ブルガリアヨーグルトの効果

整腸作用という保健機能から特定保健用食品になっています。

LB81乳酸菌の働きにより、腸内細菌のバランスを整えて、おなかの調子を良好に保ちます。

100gあたりL.bulgaricus 2038株を10億個以上、およびS.thermophilus 1131株を100億個以上 (LB81乳酸菌)含んでいます。

摂取目安量は1日100g以上、あるいはそれ以上(好きな量)です。

明治乳業の研究成果によると100gでも、250gでも”整腸作用”に関する効果についてはあまり差がないようです。

明治ブルガリアヨーグルトにはビフィズス菌は入っていませんが、私達の腸内にそもそも住んでいるビフィズス菌(善玉菌)を増やして悪玉菌を減らしてくれる効果を期待できます。

ビヒダスBB536 プレーンヨーグルトの効果

ビヒダスも特定保健用食品であり、整腸作用が期待できます。

このヨーグルトは生きたビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536)を含んでいますので、腸内のビフィズス菌が増え、腸内環境を良好にし、おなかの調子を整えます。

100gあたり20億個以上のビフィズス菌BB536を含んでいます。

摂取目安量は1日100g以上、あるいはそれ以上(好きな量)です。

ナチュレ恵の効果

特定保健用食品であり、整腸作用が期待できます。

ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の働きにより、腸内環境の改善に役立ちます。

100gあたりガセり菌SP株を5億以上、ビフィズス菌SP株を10億個以上含んでいます。

取目安量は1日100g以上、あるいはそれ以上(好きな量)です。

含まれるプロバイオティクス菌の比較

プロバイオティクス入りのヨーグルト、気になるのは整腸作用以外の効果ですね。

各社、プロバイオティクスの菌について研究をしていて、様々な効果が確認されていますが、公式サイトの商品紹介ページやパッケージにその効果を記載されていません。

せっかくの菌の研究効果を書かない(書くことができない)のは薬事法違反になってしまうからです。

菌の効果はあくまで”研究成果”として別のページに書いてあったりします。

もちろん、ここで紹介する"整腸作用以外"の菌の効果はあくまで研究成果であり、菌を含む製品の効果ではありません。(効果の保証などはありません。)

LB81乳酸菌の効果

ブルガリアヨーグルトに含まれるLB81乳酸菌は定期的にヨーグルトの本場であるブルガリアから輸入される菌で、次のような効果が期待されます。

LB81乳酸菌はLactobacillusの「LB」とブルガリア菌2038株サーモフィラス菌1131株の末尾の「8」、「1」を組み合わせ命名されています。

  • 便の質の改善、便秘の改善
  • 悪玉菌を減少させ、ビフィズス菌を増加させることによる整腸作用
  • 整腸作用の結果、美肌効果
  • 腸管バリアシステムの強化
  • 腸内の免疫細胞への働きかけ

パッケージや公式サイトにはLB81乳酸菌が『生きたまま腸に届く』といったキャッチコピーは見受けられません。

これはLB81乳酸菌が胃酸などで全滅してしまうということを意味するわけではなく、LB81株の生き死にかかわらず効果が期待できると解釈すべきでしょう。

死んでしまった菌にも良い効果があることは実は100年以上の昔からわかっていました。

このような善玉菌の菌体自体による良い効果はプロバイオティクスではなく、バイオジェニックスと呼ばれることもあります。

ビフィズス菌BB536の効果

ビヒダスに含まれるビフィズス菌BB536株は、30カ国以上に輸出される日本発のビフィズス菌です。

ヒト由来の菌で、生きたまま腸に到達することができます。

  • 便秘予防と解消
  • NK細胞活性化
  • インフルエンザ感染予防
  • 花粉症予防
  • ETBF菌(日本人の約10%の人の大腸にいると推測される悪玉菌)を抑制して大腸ガンを予防
  • コレステロール値の低下作用
  • 病原性大腸菌0-157感染予防(マウスでの実験)
  • 潰瘍性大腸炎の症状を抑制
  • 骨の強度増強(骨粗しょう症のラットでの実験)
  • 肌状態の改善

ビフィズス菌SP株

恵 プレーンヨーグルトに含まれるビフィズス菌SP株はヒト由来の菌で、生きたまま腸に届きます。

  • 便秘予防と解消
  • NK細胞活性化
  • ストレス軽減
  • 病原性大腸菌0-157感染予防(マウスでの実験)

などの効果が確認されています。

ガセリ菌SP株

同じく恵 プレーンヨーグルトに含まれるガセ力SP株もヒト由来の乳酸菌で生きたまま腸に到達することができます。

ガセリ菌SP株は腸への定着性が特に高いことが特徴です。

生きた善玉菌を摂取しても数日ですべて排出されてしましますが、ガセリ菌SP株はなんと摂取して90日後にも検出されたという研究成果があります。もっとも定着性の高い菌といってもいいかもしれません

  • 便秘予防と解消
  • 免疫力強化
  • 内臓脂肪の低減(特定保健用食品機能性表示食品の関与成分にもなっている)
  • インフルエンザ予防効果
  • コレステロール値の低下作用

などの効果が確認されています。

ガセリ菌SP株は内蔵脂肪を低減させるとい効果から特定保健用食品及び機能性表示食品の関与成分にもなっている注目すべき乳酸菌です。→恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト

菌の研究成果のまとめ

  LB81乳酸菌 ビフィズス菌BB536
  • ビフィズス菌SP株
  • ガセリ菌SP株
生きて腸に届く -
整腸作用(便秘の改善)
免疫力強化
インフルエンザ予防 -
花粉症予防 - -
腸管バリア機構強化 - -
大腸ガン予防 - -
コレステロール値の低下 -
内臓脂肪の低減 -
o-157予防・症状軽減 -
ストレス軽減 - -
潰瘍性大腸炎 - -
皮膚機能の改善・美肌 -
骨の強化 - -

菌の効果は今までに動物実験や人を対象にした実験で確認された効果・期待される効果です。

今後さらなる研究が進めば新たな効果・効能もわかってくるかもしれません。

※ ビフィズス菌SP株とガセリ菌SP株の効果は便宜上併せて表にまとめています。

※ ビフィズス菌BB536はビフィズス菌B-3、N-アセチルグルコサミンと併せて摂取する場合、体重・体脂肪の低減作用などが期待できます。

ダイエットにはどのヨーグルトが良いか?

ビフィズス菌を増やして腸内環境を改善すれば肥満になりにくい、健康的な肉体を手に入れることができるかもしれません。

いずれのヨーグルトにも腸内環境を期待することができますが、特に『ナチュレ 恵』には内臓脂肪低減作用の期待できるガセリ菌SPが含まれています。

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というわけで、ダイエットには『ナチュレ 恵』の脂肪ゼロバージョンが適しているといえるかもしれません。

各プレーンヨーグルトの特徴のまとめ

明治ブルガリアヨーグルトの特徴

  • 特定保健用食品で整腸作用が期待できる
  • ブルガリアから輸入される正統派の乳酸菌LB81を使い、『まろやか丹念発酵』で作られるヨーグルトは風味がとてもいい

ビヒダスBB536 プレーンヨーグルトの特徴

  • 特定保健用食品で整腸作用が期待できる
  • 世界で活躍するビフィズス菌BB536が含まれている
  • 味もおいしい

ナチュレ 恵 プレーンヨーグルトの特徴

オススメのプレーンヨーグルトはどれか?

3つの製品いずれも、とてもおいしくて、消費者庁によって整腸作用の認められた魅力的なヨーグルトです。

それならば、「スーパーに行って価格のそのとき価格の安いものを買えばいい」と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、乳酸菌・ビフィズス菌などの善玉菌の研究では実験対象のヒトや動物に数週間にわたって毎日同じ菌を摂取してもらい、その効果を確かめています。

含まれる乳酸菌・ビフィズス菌の研究成果を確認して、そしてある程度の期間実際に食べてみて、

  • 自分にあっているかどうか(腸内環境は十人十色で人それぞれ違う)
  • おいしいと思うかどうか

など、検証してみましょう。

いくら研究成果がすぐれていたとしても、自分の腸内環境や体質に合わなければ元も子もありません。

いずれのプレーンヨーグルトにも脂肪0バージョン(特定保健用食品ではない)がありますので、脂肪分が気になる方はそちらがオススメです。

→明治ブルガリアヨーグルト 脂肪0

→ビヒダスBB536プレーンヨーグルト 脂肪0

→ナチュレ 恵 megumi プレーンヨーグルト 脂肪0